キーマンが語るゲームの今! 進化するゲーム・ビジネス / デジタルARENA
引用ばかし。ただ、重ねればオイラの興味関心が出てくるのではと思っております。
あらかじめ感想を言えば、プラットフォームや展望に対する見解はそれほど異ならないのだなと思ったり。それを実現する手段では違いが否応なく現れてくるんだけど。
この二つのタイトル(※注)が売れたことは、うちだけではなくゲーム業界にとっても大きな意味があります。それは「DSで本格派ゲームが売れる」ということを初めて証明できたからです。
※注:『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』と『ファイナルファンタジーIII』
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20070207/120802/index4.shtml
それだけではなく、新作のヒットももっと増えるようになりますよ。“パッケージソフトの売れ行きに陰りが”なんて話が出てくるのも、端的に言えば現状の流通ではゲームの中身がわからないからなんです。
(中略)
でも、ネット経由でテストプレイをダウンロードして、“お試し”ができれば、その不安は解消するでしょう。
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20070207/120802/index4.shtml
ただ、今は次世代機が立ち上がる過渡期ですので、多くの若手には移植版で経験を積ませるようにしています。新規でそれなりのタイトルをやろうとすると、2〜3年かかりますが、移植ものは“お手本”があるので、半年から1年で経験を積めますからね。
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20070207/120802/index4.shtml
スクエニ。リメイクラッシュに対して。固定ファン向けにしっかり集金を行っているようにも思えるが、こういう意図もあるらしい。
PS3向けソフトの市場はいっそうのグローバル化が進むと見ています。そこで、ソフト開発は海外の関連会社と連携しつつ、海外市場を強く意識しながら進めています。
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20070207/120802/index8.shtml
コーエー。非アジアの海外展開を意識しているのがなんとコーエー。
コンソール(据え置き型)ゲーム市場は、2割のゲームが8割の売り上げを占めるようなパレート理論的傾向が顕著になっていきます。すなわち、一部の売れ筋商品だけが突出した“ヘッド市場”になっていくわけです。ここで消耗戦を繰り広げるだけでは、企業の成長戦略としては不十分なのは明らかです。そこで、ロングテールの市場――すなわち、Web上に進化するオンラインプラットフォームを創造することが必要だと考えました。
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20070207/120802/index12.shtml
テクモ。
このベスト版が売れているという事実は、非常に重大な意味があります。つまり、これまで『龍が如く』をプレイしていないユーザー層を新たに掘り起こした、ということなんです。
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20070207/120802/index16.shtml
セガ。カプコンでも同様の発言が。
しかし、Wiiの国内普及台数が130万台以上あるにもかかわらず、『ゼルダ』は40万本程度しか売れていない。
2月にも、任天堂の有力タイトル『ファイアーエムブレム』の新作が出ましたが、リリース第1週の売り上げは、二けた(=10万本)に届いていないんです。
一方、北米では『Wiiスポーツ』はハードに同梱なので、トップで当然ですが、その次に売れているのが『ゼルダ』で90万本以上。欧州でも70万本くらい売れている。つまり、『セルダ』は日本だけがハードの台数の半分以下の売り上げという状況なんです。
これを見ると、国内市場では任天堂さんの看板タイトルでさえ、Wiiの所有者に対して訴求力がない。逆に言えば、任天堂さんは、Wiiの販売においては、全く新しいユーザー(=従来のゲームらしいタイトルを買わない新規ユーザー)の開拓に成功したと言えるのかもしれません。
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20070207/120802/index33.shtml
そうなると、本当に勝負できるのは『ドラゴンボール』シリーズがメーンになります。『NARUTO』も欧米で立ち上がってきましたが、現状ではPS2向けタイトルの北米セールスが1タイトル当たり40〜50万本くらい。『ドラゴンボール』の最盛期は140万〜150万本くらいいきましたから、まだそこまでの規模には育っていません。
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20070207/120802/index35.shtml
そういやハリウッド版のドラゴンボー(ry
ナムコは『鉄拳』や『リッジレーサー』シリーズをはじめ、『ソウルキャリバー』『エースコンバット』など海外で受けるタイトルが多いんです。事実、海外での売り上げ本数が国内を上回る作品も少なくありません。
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20070207/120802/index35.shtml
バンダイナムコ。この認識は合併前から持っていただろう。
PS3の普及をドライブするタイトルは現在限られていると見ています。そのうちの1つが『MGS4』でしょう。ただ、我々としては、ハードの普及時期と他のタイトルとの発売時期を見ながら『MGS4』の展開を考えたい。
――では、普及をドライブさせるタイトルは、いつごろ出てくると思いますか。
各社ともに今年の年末になるでしょう。やはり、年末のクリスマス商戦が一つの山となり、その後、2008年の1〜3月あたりで、有力タイトルがしのぎを削る状況になっていくと見ています。
http://arena.nikkeibp.co.jp/tokushu/gen/20070207/120802/index40.shtml
コナミ。カプコンの見解を踏まえて。
ベスト版や市場の認識、ソフトの発売時期、似通ってくるのは当然と言えば当然だがやはり面白い。引用しなかったメーカーが二つあるけど、一方はたまたま。もう一方はほとんど感心がなかったせいだろう。